Kherlen川流域の地下水研究に関するメモ

辻村・嶋田・山中 (文責・山中)


2002年8月13日14:00、IMH の Oyunbaatar さんの紹介で Mongolian Academy of Sciences の Institute of Geoecology (Division of water resources and utilization) に Dr. Jadambaa Namjiliin を訪ねる。 ある程度英語でもコミュニケーションが可能だが、念のため 同じ Dvision の Ms. Erdenechimeg Badamgarav が同席して通訳してくれる。 後で気付いたのだが、Dr. Jadambaa は1:1,000,000水文地質図の Science Editor である。

まず、Kherlen川流域の水資源利用・保全に関するアトラス(A2版程度、1981年刊行)を見せてくれる。 大河川流域毎に整備されているそうだが、資本主義への移行後、情報のアップデートはなされていないとのこと。 風食量、凍土などの分布図や地下水流動図・水利用統計など、貴重な資料が目白押し。 永久凍土地帯は概ね森林地域と一致していた。 しかし、凍土部は地下数mからせいぜい10m以内で、その下には(おそらく被圧された)可動性の地下水が存在する。比産出量は概ね2〜3mの地域が多い。 とてもあり難く、また信じ難いことに、初対面の我々にこのアトラスを貸し出してもらえることになった。翌月末に訪問し、返却の約束。

次に、チョイバルサン付近の地下水面図(1:10,000)を見せてもらう。各都市毎に作成されているとのことだが、印刷はされておらず、手書きのもの。 これも貸してくれるといったが、大縮尺の地図を国外に持ち出すとトラブルになる可能性があるということで、写真だけ撮らせてもらった(写真1写真2)。 チョイバルサン付近は鉄を産するので水質は悪いとのこと。

バガヌールの近くにある石炭採掘場付近の井戸分布図もあり。 石炭層は地下90m程度にまでおよび、地下水位を低下させるためボアホールから揚水している。 くみ上げられた水はろ過層(砂)で鉄を除去し、近くの河川へ排水。 採掘開始は20年ほど前から。