RAISE成果報告会「モンゴル草原の水循環と環境変化」
筑波大学陸域環境研究センター第93回セミナーとして,本プロジェクトの成果報告会「モンゴル草原の水循環と環境変化」が,2006年10月12日に筑波大学において開催されました.各グループの研究結果を公開発表し,成果のまとめや今後のモンゴル環境研究の展望を議論しました.プロジェクト構成員だけでなく,関連研究者や学生の参加がありました. プログラム
 
The First International Symposium on Terrestrial and Climate Change in Mongolia
 The First International Symposium on Terrestrial and Climate Change in Mongolia (モンゴルの陸域気候環境変化に関する第1回国際シンポジウム)が,7月26−29日にウランバートルのモンゴル日本センターにおいて開催されました.「気候と生態系」,「砂漠化と人間活動」,「雪氷圏」,「リモートセンシング」,「水循環」5セクションの口頭発表約40件とポスター発表20件が行われました. プログラム
 
2004 International Workshop on Terrestrial Change in Mongolia
- Joint Workshop of AMPEX, FRONTIER and RAISE Projects -
 Third International Workshop on Terrestrial Change in Mongolia (モンゴルの陸域環境変化に関する第3回国際ワークショップ)が,11月9日(火),10日(水)の2日間にわたり筑波大学において開催されました。第3回目ということもあり,モンゴル国大使やモンゴルからの研究者8名を含む延べ123名の参加者を得て,活発なディスカッションが展開されました.集中観測が終了してからまもなく1年ということもあり,モンゴルにおける自然環境や水循環のプロセスが多分野からのアプローチにより解明されつつあります. 発表要旨等資料
 
JEPS合同大会 RAISEスペシャルセッション
 地球惑星科学関連学会2004年合同大会(@幕張メッセ国際会議場)において、RAISEプロジェクトのスペシャルセッションが5月13日(木)に開催されました。2003年度に実施された集中観測キャンペーンの研究成果を中心に計24件の発表が行われ、およそ50名のセッション参加者とともに熱心な議論が交わされました。研究発表の内容は、気象・生態・土壌・水文・地形と多岐にわたり、通常の学会やセッションとは一味違う、真に学際的なセッションとなりました。また、研究のアプローチも、現地調査・リモートセンシング・同位体トレーサー・数値モデルなど、多様な手法が提示され、モンゴルという同一の地域を対象とした多角的・総合的な知見が集積しつつあることが実感できました。 発表要旨等資料
 
2003 International Workshop on Terrestrial Change in Mongolia
- Joint Workshop of AMPEX, FRONTIER and RAISE Projects -
 上記ワークショップが、2003年12月2-3日に横浜の地球フロンティア研究システムにおいて開催されました。3つのプロジェクトより計32件の発表があり、ホストグループの地球観測フロンティアを中心に活発な議論が行われました。昨年に引き続き、カウンターパートであるInstitue of Meteorology and Hydrology や Environmental Education and Research Institute ECO Asia などから多数のモンゴル人研究者が来日し、貴重な情報交換がなされました。 案内

プログラム
 
2003年度集中観測キャンペーン終了
 2003年度に予定されていた5回の集中観測キャンペーンのうち、5月についてはウランバートルがSARSの伝播確認地域に指定されたため中止されたものの、残りの4回(6月・7月・8月および10月)は無事に終了しました。集中観測期間中には、計7地点でのAWSモニタリングに加え、森林サイトと草原サイトを中心としたフラックス観測、生態・土壌調査、GPS観測、陸水・水蒸気サンプリングならびに航空機観測が実施され、また集中観測に引き続いてフラックス・植生・河川/地下水に関する地上移動観測が行われました。今年は近年まれにみる多雨で完全晴天日が少なかったものの、青々と茂った草原が印象的でした。
 来年度は、AWSやGPSによるモニタリングおよび生態・土壌調査の一部を継続するとともに、今年度取得されたデータの解析、そしてモデリングへと発展してゆく予定です。研究の進展に伴いアウトプットも徐々に増えてきていますので、研究成果のページもご覧下さい。
 
自動気象観測ステーションの設置完了
 2003年3月17日から31日にかけて自動気象観測ステーション(AWS)の設置作業が行われました。水・熱・CO2フラックスの測定が可能なFlux-AWSを森林サイト(タワー)と草原サイト(保護区・非保護区の2台)に、一般気象要素+土壌水分モニタリングのためのAWSをBaganuur, Underhaan, DarhanおよびJagarthaanの4地点に設置し、平成15年度に実施される5度の集中観測キャンペーンの準備がこれで無事整ったということになります。研究成果、乞うご期待! リポート by Dr. Li

設置状況の写真集 by Dr. Matsushima
 
2002 International Workshop on Terrestrial Change in Mongolia
- Joint Workshop of AMPEX, FRONTIER and RAISE Projects -
 上記ワークショップが、2002年12月3-4日に日本海洋技術センターの東京連絡所(東京都港 区西新橋)において開催されました。3つのプロジェクトより合計30件の発表があり、6 セッションで活発な討論が行われました。モンゴル国日本大使の Dr. Batjargalをはじめとし て、60名強の参加者があり、会場はほぼ満席でした。なお、モンゴルよりの参加者 は、National Agency for Meteorology, Hydrology and Environment Monitoring of Mongolia の Director-General(気象庁長官)Mr.Enkhtuvshin、IMH Directorの Dr.Azzaya、Environmental Education and Research Institute ECO Asia学長の Prof. Adyasurenを含む8名でした. プログラム

発表資料
(メンバーページ)
 
レーダーデータの取得
 2002年11月5日から7日にかけて群馬大学の岩崎さんがIMHを訪問し、モンゴル空港レーダーデータの自動収得を可能とするソフトのインストール,ならびにその動作確認を行って来ました.また、存在する生データ・加工データをコピーし、高度1km(=海抜2.5 km)のCAPPIデータから、単純に、総降水量を計算しました (左図)。 図の見方と説明
 
第6回 現地調査
 2002年10月26日から11月1日にかけて第6回の調査が実施され6名(内大学院生2名)が参加しました.比較的大人数での現地訪問は,年内最後になります.今回は,航空機観測・サンプリングのための テストフライトと,森林サイトにおける土壌断面調査および土壌関係センサーの設置が主な目的でした.
 滞在中最高−最低気温は,-5〜-13℃程度と,我々にとっては厳冬のモンゴル体験となりました.さらに,10/28には朝からウランバートルを始め,バガヌール,ヘ ルレンバヤンウランとも雪となったため,航空機班・土壌班とも厳しい活動条件となりました.
 テストフライトは,1日天候待ちの後予定通り,バガヌール,森林サイト,ヘルレンバヤンウラン上空を飛び,観測機器やサンプリング機器のチェックを行いました.その結果来年度本観測に向け,解決すべき問題点が明確になりました.
 土壌班も,悪路による自動車スタック等のトラブルに悩まされながらも,当初の予定であった土壌調査とセンサー設置を完了しました(田村レポート李レポート参照).ただし,ヘルレンバヤンウランの電源については,電源ボックスができていなかったことと,利用許可手続きが完了していなかったた め,電源接続・土壌水分自動観測開始はできませんでした.
 メンバー全員凍えながらも,無事任務を終了し,ソウル経由で帰国しました.
 
第5回 現地調査
 2002年9月23日から27日にかけて、第5回目の現地調査が実施され、6名が参加しました(うち1名はエンジニア)。主な目的は、航空機観測の準備、レーダーデータ取得のためのセットアップ、ならびにフラックス観測サイト(KBU)でのセンサー埋設とロガーの設置です。
 概ね全て順調に進み、航空機観測については機器の仮設置が終了し、10月にテスト飛行が実施されます。レーダーデータについては、RAISEプロジェクト用のPCを設置し、ネットワークに接続。空港近くのレーダーのデータがダウンロード可能となりました(詳細は岩崎レポート参照)。KBUでのセンサー埋設等も予定通りに終了しましたが、残念なことに交流電源の引き込みが間に合わず、測定は開始できませんでした。そのかわり、要領よく次々と電信柱を立てていく珍しい光景を目にすることができました。
 今回は観光シーズンから外れたため、8月には20棟近くあったツーリストキャンプのゲルも3棟だけに減り、レストランも閉鎖されて部屋食(ゲル食?)になっていました。26日にはウランバートル近郊の高地部で雪が降り、帰国した27日は夏時間から冬時間への切り替えがありました(なんと我々はそのことを知らされず、そのため夜明け前の空港で1時間待ちぼうけ!)。まさに季節が移ろいゆくときの調査でした。
 
第4回 現地調査
 2002年8月7日から14日(4名のみ9-16日)にかけて、第4回目の現地調査が実施されました。参加人数はこれまでで最多の22名を数え、6グループに分かれて行動しました(ルートマップはこちら)。主な目的は、現地に未だ赴いていないメンバーによる視察および試験地の最終決定です。グループによってはバイオマス測定、土壌断面調査&サンプリング(メモ)、試験流域の簡易測量などに着手したほか、気象レーダー・GPS(メモ)や地下水(メモ)関係の情報収集ならびに観測機材の設置準備もなされました。
 また、8/8日には気象水文研究所 (IMH) において蒙日合同ワークショップが開催され、Adiyasuren教授の司会進行の下、及川・木村・安成の3教授がこれまでの関連研究事例やRAISEプロジェクトにおける研究計画を紹介しました(参加人数37名、うちモンゴル側22名)。
 8/10日には全てのグループがKherlenbayan Ulaanのスーパーサイトに集合し、気象・地形・水文・植生・土壌といったそれぞれの専門の立場から、現地の自然環境に関する印象を述べ合いました。巡検のような雰囲気をもちつつ、メンバー相互の認識を共有するのにまたとない機会となりました。
 
第3回 現地調査
 2002年6月21日から7月3日にかけて、第3回目の現地調査が実施されました。第1陣(6/21-26)参加者は辻村・田村・恩田・田中(幸)・川田・一岡の計6名、第2陣(6/26-7/3)は杉田・辻村・杉本・岩崎・佐藤ほかJST職員2名の計7名。 第1陣の目的は土壌・植生調査と試験区の確定、第2陣の目的はカウンターパートとのMOUの締結やGPS設置候補地点の視察などです。
 植生調査の結果、集中観測予定地域周辺の4地点における種構成・植皮率・草丈などが把握され、土壌の乾湿状態や過放牧との関連について予察的検討を開始することができました(詳細は川田レポート参照)。
 第2陣調査ではGPS設置に関わる諸条件やモンゴル国レーダーデータの詳細が確認されたほか(詳細は岩崎レポート参照)、本年度RAISEプロジェクトで利用可能なモンゴル国の気象水文データについて合意を得る事ができました(リスト)。

 
第2回 現地調査


 2002年3月8日から15日にかけて、第2回目の現地調査が実施されました。参加者は杉田・浅沼・辻村・陸・松島・田村・恩田・田中(幸)の計8名。 目的は前回と同じく、野外観測を実施する試験地域の選定のための視察、ならびにカウンターパートとの打ち合わせです。
 まず、9日〜12日はBaganuurおよびOndorhaanに宿泊し、Kherlen川流域内にある複数のMet.StationやMet.Postの視察を行いました。AWS (Automatic Weather Station) 設置点としての条件を吟味し、幾つかの候補地に絞り込むことができました。
 13日は源流部に近いTerelj川流域の視察後、ウランバートルに戻り高層気象観測所を訪問しました。ラジオゾンデ放球の都度水素ガスを発生させる工程を目の当たりにし、開発途上国における気象観測の苦労、そしてそれ以上の熱意と努力を感じ取ることができました。
 14日は航空機観測の実施に関して実際に利用可能な飛行機を見学しました。その後、植生関係のカウンターパート候補であるProf. Adiyasuren のグループ ならびにメインカウンターパートであるIMHとMOUの締結等について協議しました。



 
第1回 研究集会
 2002年1月12日・13日の両日にわたって、第1回研究集会が筑波大学陸域環境研究センターに於いて開催されました。 19名から26件の発表があり、参加者総数は28名でした。
 まず、第1日目の12日(土)は、杉田代表から本研究プロジェクトの全体構想の説明があり、次に各サブグループの代表者からそれぞれの研究計画の概要が説明されました。 これらに引き続き、第1回目の現地調査の模様が参加者2名より報告され、またモンゴルで現在進行している他の関連研究プロジェクトの解説が各プロジェクトの代表者(代理含む)からなされました。 会議終了後は、つくば市内の割烹料亭にて懇親会が開かれ(自費負担)、参加者相互の親睦を深めました。
 第2日目は、各サブグループ構成員による個別研究計画15件が披露されました。その後、全体的な討論とコアメンバーによる今後の活動打ち合わせがなされ、盛会裏のうちに会議は幕を閉じました。
 
第1回 現地調査


 2001年11月30日から12月7日にかけて、第1回目の現地調査が実施されました。参加者は杉田代表と辻村・グループ3代表の2名。 目的は野外観測を実施する試験地域の選定のための視察、ならびにカウンターパートとの打ち合わせです。
 まず、モンゴル到着の翌1日にメインのカウンターパートとなる Institute of Meteorology and Hydrology (IMH) のDr. Natsagdorji (前所長) とDr.Davaa (水文部長) およびMr.Oyunbaatar (水文部主任研究員)の3名と会談し、候補試験地の特徴・条件、およびモンゴル国における観測ネットワーク・データに関する情報提供を受けました。 会談の結果、今回は首都・ウランバートルの東方に位置するKherlen川流域とTerelji川流域を視察することとなり、12月2日から5日にかけて既存の観測施設や集中観測サイト候補地を訪問しました。
 帰国前日の6日には、植生関係のカウンターパート候補であるProf. Adiyasuren (Environ Education and Research Institute 所長) と意見交換した後、航空機観測の実施について測量会社・Monmapと打ち合わせを行いました。さらに、IMHのセミナーでプロジェクトの概要説明を行い、多くの研究者と議論し合いました。