要旨


NDVIデータから定義された植生の発達期と成熟期について解析を行った.発達期の植生活動度は29%の地点,成熟期では42%の地点で,降水量との間に有意な正の相関関係が認められ,二つの発達段階の植生活動度に対して6月と7月の降水量の影響が大きいことが分かった.一方,成熟期の植生活動度に対する気温の影響は季節により様相が異なっていた.ほとんどの領域で成熟期の植生活動度は夏の気温と負の相関関係にあった.また,モンゴル西部においては11-12月の気温と成熟期の植生活動には負の相関が認められたが,モンゴル北東部においては1-3月の気温には正の相関が認められた.
重回帰分析の手法を用いて,二つの発達段階について植生活動度の予測可能性を検討した.その結果,モンゴルの約半数以上の地上観測点について,1ヶ月前までの観測データを用いれば,植生活動度が予測できる可能性が示された.