要旨


2003年7月2日モンゴル東部で降雹を伴う雷雨が発生・発達し,デルゲルハン近郊では漏斗雲を伴う発達した積乱雲からダウンバーストも同時に観測された.ダウンバーストは航空機事故や強風災害をもたらす現象で未解明の部分も多い.本報はダウンバースト発生の過程を連続撮影で捉えただけでなく,竜巻発生の前段階である漏斗雲も同時にとらえたという意味でも非常に珍しい. モンゴルは乾燥地域に分類されることが一般的であるが,激しい雷雨の事例も多く,メソ気象研究の面でも非常に興味深い地域であり今後の調査が期待される.