要旨


タクラマカン砂漠やゴビ砂漠に代表される中国北部の大規模乾燥地域は,周囲を取り囲む天山山脈やアルタイ山脈による水蒸気の遮蔽によって形成されていると古くから考えられている.しかし領域気候モデルを用いた10年分の数値実験により,水蒸気の遮蔽効果が乾燥気候の形成にはほとんど寄与していないということが示された.また,乾燥地域の上空には定常的に沈降流が存在していることが降水の抑制に重要であるということがわかった.