発表要旨


研究対象地域で実施している研究の概要の紹介と,2003年4月より実施している自動観測および春から秋にかけて4回実施した集中観測の結果の速報として地表面ステーションで観測された熱収支項の差違と大気境界層(混合層)のヴァリアンスデータから推定される地表面フラックスの2点を中心に報告する.草原では,降雨直後には顕熱と潜熱が同程度の大きさであるものの,蒸発は持続せず,時間の経過と共に,顕熱が大きくなっていくことが分かった.森林ではこれに対して,降雨の有無にかかわらず,潜熱と顕熱が常に同程度である.乾燥地域においても,森林植生では,土壌下部から水を吸い上げているらしいことが示唆される.航空機観測で得られたヴァリアンスデータは,今後の詳細なデータの前処理,理論式の再検討などが必要と思われた.