発表要旨


トレーサー,おもに同位体を用いた水文プロセス研究は,1970年代以降水文学に大きな進展をもたらした.しかし,陸域水循環に伴う安定同位体比変動プロセスについては,実測データに基づく詳細な議論がまだ不十分である.モンゴル・RAISEプロジェクトの同位体グループによる研究のmotivationには,このようなトレーサー水文学における科学的視点があった.講演では,2003年の集中観測で得られた結果を紹介し,安定同位体を用いた水文学研究における今後の課題と可能性について言及した.