[図の見方と説明]

 

  等高度面データ(CAPPI=Constant Altitude Plan Positioning Indicator)から求めた総降水量の分布.高度は,レーダーサイトから1 km=海抜2.5 km)である.

 

*期間:2002923日から117日までの入手できたデータを用いた.但し,115日までは,抜けが非常に多い.

 

CAPPIデータの空間分解能は2km,時間分解能は約8分である.

 

Z-R関係は,気象庁統計に使われる標準的な Z=200*R**1.6 を用いた.降雨と降雪の違いは考慮していない.

 

*多仰角のデータを適当に内・外挿して,高度1kmの降水量分布を作っている.そのアルゴリズムの詳細は不明.

 

*諸般の事情により,2kmより上層のデータは115日以降で有効.しかし,115日以降は事例数が少なく,背の低い降水しか観測されていないので,表示しても余り意味がない.

 

 

<<注意事項>>

1.影域について

  図中の,レーダーサイト東側に降水が観測されていない領域がある.山体などの障害物の影響により電波が届かない領域であり,レーダーの影域と呼ばれるている.他にも,スパイク状に影域が多数存在している.

  この図は,最下層である高度1kmCAPPIデータなので,影域が目立つ.高度3-5 kmCAPPIでは,1kmに比べて,影域は減る.しかし,高度が上がるため,地上降水量を反映しなくなるであろう.

 

2.半径140km以遠の少ない総降水量について

  レーダーの最低仰角は0.0度である.レーダーから140km離れた地点では,地球の曲率のため,仰角0.0度の電波は1.5kmに達することになり,高度1kmの降水が観測され難くなる.半径140km以遠の領域は,高度2kmCAPPIデータを使う方が良いであろう.

  因みに,気象庁レーダーでは最低仰角を負に設定しており,遠方でも低高度の降水量を観測できるように工夫している.

 

3.ノイズについて

  X=-60kmY=-20km付近に降水量が極端に多い点が存在する(赤いスポット).他の領域にも幾つか見られるが,これらはレーダーシステムに起因するノイズである.